平成13年版 情報通信白書

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第1章 特集 加速するIT革命

2 インターネット利用における個人属性別格差の現状

若年層・学生では、携帯電話・PHSインターネット利用の方がパソコンインターネット利用よりも高い利用比率

 次に、職業、年齢等の個人属性によるインターネット利用格差をみていくこととする。
 インターネット利用者全体、パソコンインターネット利用者、携帯電話・PHSインターネット利用者に占める男女の割合をみると、いずれも男性の方がやや多くなっている(注、図表1))。
 次に、職業別にインターネットの利用比率をみると、インターネット利用全体、パソコンインターネット利用、携帯電話・PHSインターネット利用の全てにおいて、「無職」の人が最も低く、次いで「専業主婦・主夫」が低くなっており、逆に「学生」及び「勤務者」については全てにおいて高くなっている(注、図表2))。特に、「学生」については、全てにおいて突出して高くなっており、また、携帯電話・PHSインターネット利用(54.3%)がパソコンインターネット利用(43.4%)を上回っているという点に特徴がみられる。

 年齢別では、インターネット利用全体とパソコンインターネット利用については、「20歳代」を頂点として普及しており、いずれも最も低い「70歳代」とは大きな格差が見られる(図表3))。また、「10歳代」、「20歳代」の世代については、携帯電話・PHSインターネット利用の方がパソコンインターネット利用よりも高くなっており、職業別における「学生」の場合と同様の特徴がみられる。
 世帯年収別では、インターネット利用全体及びパソコンインターネット利用において、世帯年収と利用が比例する傾向にあり(図表4))、インターネット利用全体においては、「400万円未満」(21.1%)と「1,000万円以上」(58.8%)では3倍近い格差となっている。しかし、携帯電話・PHSインターネット利用では10%程度の差と、比較的格差が小さい上、世帯年収が「600万円」以上の場合には、ほとんど差異はない。

図表1) インターネット利用者/パソコンインターネット利用者/携帯電話・PHSインターネット利用者に占める男女別割合
男女別にみたインターネット利用/自宅のパソコンからのインターネット利用/携帯電話・PHSインターネット利用における男女の割合
図表2) 職業別にみたインターネット利用全体/パソコンインターネット利用/携帯電話・PHSインターネット利用の比率
職業別にみたインターネット利用/自宅のパソコンからのインターネット利用/携帯電話・PHSインターネット利用
図表3) 年齢別にみたインターネット利用全体/パソコンインターネット利用/携帯電話・PHSインターネット利用の比率
年齢別にみたインターネット利用/自宅のパソコンからのインターネット利用/携帯電話・PHSインターネット利用
図表4) 世帯年収別にみたインターネット利用全体/パソコンインターネット利用/携帯電話・PHSインターネット利用の比率
世帯年収別にみたインターネット利用/自宅のパソコンからのインターネット利用/携帯電話・PHSインターネット利用


(注)図表1)の数値は、インターネット利用者に占める男女の割合を示す。
また、図表2)の数値は、各職業等におけるインターネット利用者の比率を示す。なお、図表3)、4)についても同様である。

 


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