平成13年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

2 電話会社事前登録制

事業者識別番号のダイヤリングを省略した通話が可能に

 電話会社事前登録制(優先接続)は、電話サービスを利用する場合に、あらかじめ事業者を選択して東・西NTTに登録しておけば、当該事業者の事業者識別番号のダイヤリングを省略して通話を可能とする仕組みである。
 従来、利用者がNTTの加入電話から他の事業者経由で電話を利用する場合には、最初に事業者識別番号(「00××」)をダイヤルすることが必要であったため、事業者識別番号をダイヤルせずに接続可能なNTTと他の事業者の公正な競争が図られない懸念があった。そこで、郵政省(現総務省)では、平成10年度に行われた「優先接続に関する研究会」においてその基本的方向性を検討し、平成11年度には「優先接続導入に関する研究会」を開催し、「利用者利益の確保」、「公正競争の確保」及び「諸外国の制度との整合性の確保」を基本とした優先接続制の実現に向けた検討を行ってきた(図表1))。これらの検討結果を受け、平成13年5月より優先接続制(サービス名「マイライン」(図表2)))が導入された。これにより、利用者にとっては事業者識別番号をダイヤルする手間が省け、事業者にとっては公正な競争条件が確保されることが期待されている。

図表1) 電話会社事前登録制(「マイライン」)実現までの経緯
電話会社事前登録制(「マイライン」)実現までの経緯 
図表2) 電話会社事前登録制(マイライン)のイメージ
電話会社事前登録制(「マイライン」)のイメージ

 


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