平成13年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

7 超高速フォトニック・ネットワーク技術に関する研究開発

インターネットを含めたネットワークの端から端までの全ての情報伝送処理を光化する技術について研究開発を推進

 21世紀の大容量の情報通信に対応するためには、ネットワークの分岐点(ノード)など、従来は電気信号の形式で情報処理を行っていた部分も含めてネットワーク全体を通じて光信号の形式で伝送・処理を行う光化技術が必要不可欠となる。
 そこで、全ネットワークの光化に取り組む方策を調査するために、平成12年3月から郵政省(現総務省)において「フォトニックネットワークの研究開発の在り方に関する調査研究会」が開催され、同年6月に報告書が取りまとめられたところである。同報告書においては、フォトニック(光化)ネットワークに関する研究開発について、その現状開発動向、その将来展望、取り組むべき研究開発課題や研究開発方策などが示されている。
 このような調査結果に基づき、今世紀初頭における超高速ネットワークの実現に向け、通信・放送機構において、幹線系・アクセス系のネットワークの端から端までの全ての情報伝送処理を光領域で高品質・効率的に行う技術について、研究開発を推進している(図表)。
 そのうち、平成12年度においては、「光化技術に関する研究開発」として、新たな通信需要の爆発的な増加に対応するためのバックボーンネットワークの高速・広帯域化に関する技術や、アクセス網においては光スイッチングや光ネットワーク運用等の技術、また、インターネットにおいては光領域でのルーティング技術等に関する研究開発を行っている。
 さらに、これらの取組に加えて平成13年度からは、一本の光ファイバに数千の信号を同時に送ることができる超高密度波長分割多重(スーパーDWDM)技術やこれに対応した光化技術等の研究開発を進めていく予定である。

図表 インターネットにおける情報伝送機能の光化イメージ
インターネットにおける情報伝送機能の光化イメージ

 


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