平成13年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

8 ペタビット級ネットワーク基礎技術の研究開発

情報通信基盤技術に関する基礎的・汎用的技術の研究開発を推進

 今後、マルチメディア社会の進展にともない、幹線系ネットワークにおいても現在よりさらに高速で大容量な情報伝送が必要となることが予想されることから、フォトニック(光化)技術でネットワークが構成された、いわゆる「ギガビット」の更に百万倍の情報伝送能力を可能にするペタビット級ネットワークの実現に向けた基礎的な研究開発を、今後進めていく必要性が生じている。
 このような観点から、通信総合研究所では、光符号多重や光による超高速アドレス認識技術などに関する研究をベースとして、平成12年度からの6か年計画で、超高速大容量情報の流通を基幹通信網で実現するための光伝送・交換技術、ネットワーク制御技術等に関する「ペタビット級ネットワーク基礎技術に関する研究開発」を実施することとしている(図表1))。
 通信ネットワークの広帯域化が緊急の課題となっている中で、波長分割多重(WDM)など最新の光技術を超えてペタビット級の大容量光ネットワークを実現する。一方で、膨大な分量の情報に対する高信頼性・高品質性も強く求められることとなるが、本研究開発では、装置故障・災害などによる回線障害や、大容量伝送による情報処理系への高負荷にも耐え得るような光ネットワーク構成技術の実現が期待される(図表2))。

図表1) 「ペタビット級ネットワーク基礎技術に関する研究開発」の概要
「ぺタビット級ネットワーク基礎技術に関する研究開発」の概要
図表2) ペタビット級ネットワーク基礎技術のイメージ
ぺタビット級ネットワーク基礎技術のイメージ

 


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