平成13年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

2 電気通信サービス

(6)国際通信

通信時間数は発信超過の状態

 我が国の国際通信サービスには、国際ダイヤル(自動通信)と国際オペレータ通信(非自動通信)がある。平成11年度の発信時間数における自動通信と非自動通信のシェアをみると、前年度同様95.9%と自動通信が圧倒的に多い(図表1))。自動通信の取扱地域数は、平成12年12月末現在231地域となっている(図表2))。
 また、国際通信の発信時間数における国際系NCC(日本テレコム、NTTコミュニケーションズ、テレグローブ・ジャパン、ピージーイージャパン、ケーブル・アンド・ワイヤレス・アイディーシー、日本テレコムコミュニケーションズサービス、エムシーアイ・ワールドコム・ジャパン(MCIWCJ))のシェアは、平成11年度末現在、41.0%(対前年度比1.5ポイント増)となっている(図表3))。
 国際VPNサービスとは、企業内ネットワークを専用線で構築するのではなく、通常の国際通信ネットワークを利用して構築する世界的な規模の仮想内線網(VPN:Virtual Private Network)を提供するものである。我が国では、平成3年度からKDD(現KDDI)がサービスを開始しており、現在では、JT及びC&W IDCも加わり、国際通信の3社でサービス提供を行っている。取扱地域数は、平成12年12月末現在、31地域である(図表2))。平成12年9月末現在の契約数(国際通信3社合計)は、222契約となっている(図表4))。
 我が国の平成11年度における国際通信の発着信合計通信回数(国際通信8社合計)は、7億9,900万回(対前年度比3.3%増)であった。同じく通信時間数では、33億2,120万分(対前年度比0.3%増)となり、増加に転じた(図表5))。
 通信時間数を発着信別にみると、我が国からの発信時間数は、17億7,470万分(対前年度比2.3%減)であり、我が国への着信時間数は、15億4,650万分(同3.4%増)となっている。このように、我が国においては発信が着信を上回る発信超過の状態にあるが、平成11年度は両者の差が縮まった(図表6))。
 また、発信時間数における対地別シェアについてみると、引き続き米国が21.7%で第1位となっている。上位10対地のうち7地域が近隣アジア諸国・地域であり、上位10対地で発信時間数の約7割超を占めている(図表7)、8))。

図表1) 発信時間数における自動通信と非自動通信のシェア(平成11年度)
国際通信サービスの発信時間数における自動通信と非自動通信のシェア(平成11年度)
図表2) 主な国際通信サービスの総取扱地域数(平成12年12月末)
主な国際通信サービスの総取扱地域数(平成12年12月末)
図表3) 発信時間数におけるKDD(現KDDI)と国際系NCCのシェア(平成11年度)
発信時間数におけるKDD(現KDDI)と国際系NCCのシェア(平成11年度)
図表4) 国際VPNサービスの契約数の推移
国際VPNサービスの契約数の推移
図表5) 通信回数及び通信時間数(発着信合計)の推移
国際通信サービスの通信回数及び通信時間(発着信合計)の推移
図表6) 発着信別通信時間数の推移
国際通信サービスの発着信別通信時間数の推移
図表7) 発信時間数における対地別シェア(平成11年度)
発信時間数における対地別シェア(平成11年度)
図表8) 発信時間数の対地別順位の推移
発信時間数の対地別順位の推移(上位10国・地域)

 


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