平成13年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

2 電気通信サービス

(2)通信メディアの利用状況 3)時間帯・通信時間別通信

携帯電話及びPHSの通信時間は、夜間がピーク

1)時間帯別の通信状況
 平成11年度における加入電話、携帯電話及びPHSの時間帯別の通信状況については、次のとおりである。

(i)加入電話の時間帯別通信回数(図表1))
 加入電話全体では、事務用の傾向が全体に反映されている。時間帯別にみると、事務用は、12時から13時までの時間帯を除き、9時以降18時までの日中の時間帯において通信回数が多いことが分かる。一方、住宅用では、18時以降の時間帯の通信回数が多く、18時から21時の間にピークを迎える。
 また、ISDN通話モードでは、ほぼ事務用の傾向と類似しており、事務用の利用が多いものと考えられる。また、通信モードでは特殊な傾向を示しており、深夜でもあまり比率が変わらないことが特徴となっている。

(ii)加入電話の時間帯別通信時間(図表2))
 加入電話全体では、通信回数とは逆に住宅用の傾向が全体に反映されている。時間帯別にみると、事務用は、通信回数と同様に12時から13時までの時間帯を除き、9時以降18時までの日中時間帯において通信時間が長いことが分かる。一方、住宅用の通信時間は、19時以降の夜間の時間帯において、日中時間帯にピークを迎える事務用の通信時間を大幅に上回るなど、20時以降の夜間に著しく長くなっていることが特徴的である。
 ISDN通話モードは、通信回数同様、事務用の傾向に類似しており、また、ISDN通信モードでは23時以降にピークがあり、特徴的な傾向を示している。

(iii)携帯電話、PHSの時間帯別通信回数(図表3))
 朝の7時から10時にかけて急速に利用が増加している点では加入電話と同様であるが、携帯電話、PHSは12時から13時の時間帯にも大きな減少はみられない。
 また、事務用加入電話が18時以降急速に減少しているのに比べて、携帯電話では18時から19時の間にピークを迎え、PHSの場合には19時以降も急速には減少せず、23時がピークとなっている。

(iv)携帯電話、PHSの時間帯別通信時間(図表4))
 住宅用加入電話が夜間の利用を反映して20時から22時頃にピークが生じているのに比べ、PHSは20時以降急激に伸びて、その後23時から24時の間にピークを迎えている。同様に携帯電話も23時から24時の間にピークを迎えており、特定の利用者間での発着信が可能な携帯電話及びPHSの特性が現れたものと推測される。
 
2)通信時間別通信回数(図表5))
 1通信当たりの通信時間の分布状況では、携帯電話は加入電話と同様の分布を示しており、30秒以下の通信が全体の40%近くを占めている。
 一方、PHSは10秒以内で終了する通信が最も多く、全体の50%以上が0〜20秒程度の通信となっている。このことから、PHSは文字メッセージ機能の利用が多いことが推測される。

図表1) 時間帯別通信回数(加入電話)
時間帯別通信回数(加入電話)
図表2) 時間帯別通信時間(加入電話)
時間帯別通信時間(加入電話)
図表3) 時間帯別通信回数(携帯電話、PHS)
時間帯別通信回数(携帯電話、PHS)
図表4) 時間帯別通信時間(携帯電話、PHS)
時間帯別通信時間(携帯電話、PHS)
図表5) 通信時間別通信回数(携帯電話、PHS)
通信時間別通信回数(携帯電話、PHS)

 


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