平成13年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

8 業界再編

平成12年10月にKDDIが誕生

 平成11年7月のNTT再編成以降、我が国の電気通信業界においては、国内市場及び国際市場における競争力の向上を図るため、事業者の合併等による再編が一層進んでいる。
 平成12年10月には、第二電電(DDI)、KDD、日本移動通信(IDO)の三社が合併し、KDDIが誕生した。この合併によってKDDIは、連結売上高二兆円を越える国内第二位の総合通信会社となった。また、KDDI、日本テレコム、NTTコミュニケーションズは平成13年5月から地域通信市場へ参入した。移動通信市場でも第三世代移動通信システムであるIMT-2000の導入に向け、全国レベルでのグループ化が進みつつある。J-フォングループについては、平成12年10月にJ-フォン東日本、J-フォン東海及びJ-フォン西日本の3社体制に再編され、セルラーグループ7社(沖縄を除く)は平成12年11月に合併し、社名をau(エーユー)に変更した。電力系の地域通信事業者とアステルグループのPHS事業者との統合も進んでおり、平成11年4月に東京通信ネットワークとアステル東京が合併して以来6件の合併又はPHS事業の譲渡し及び譲受けが行われた。
 また、外資系電気通信事業者においては、ボーダフォン(イギリス)による日本テレコムへの出資、ケーブル・アンド・ワイヤレス(イギリス)による国際デジタル通信(IDC)の買収など積極的な国内市場への進出が見られる。
 放送分野における事業者の動向としては、平成12年3月に、通信衛星(CS)放送のスカイパーフェクト・コミュニケーションズ(サービス名:スカイパーフェクTV)が第三者割当増資を行い、その増資分を割り当てることにより事実上、ディレクTVジャパン(サービス名:ディレクTV)を傘下におさめた。その結果、ディレクTVジャパンは平成12年12月末までに清算され、我が国におけるCS放送のプラットフォーム事業はスカイパーフェクト・コミュニケーションズの1社に集約された。
 また、ケーブルテレビでは、平成12年9月にMSOのジュピターテレコムとタイタス・コミュニケーションズが統合し、タイタス・コミュニケーションズはジュピターテレコムの100%子会社となった。

図表 平成13年における電気通信業界の再編の概要
平成13年における電気通信業界の再編の概要

 


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