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第2章 情報通信政策の動向(7) 地域振興のための電波利用
電波は、有線系に比べ一般的に地勢に左右されず整備がしやすく、かつ、その通信システムは、耐災害性が高く復旧が容易である等の特徴を有しているので、情報通信基盤の整備が立ち遅れている地方においても活用できるメディアであると期待されている。このことから、郵政省では各地方電気通信監理局を中心に、昭和63年から電波を利用した地域社会の活性化及び地域住民の生活向上を図るため、「地域振興のための電波利用プロジェクト」を推進している。これにより、地域の要望に沿った各種の電波利用方策について調査研究を行い、これまでに様々なシステムが検討されてきたところであり、葉山町(神奈川県)のコミュニティ放送及び金沢市の観光地情報案内システム等が実用化されている(第2-4-8表参照)。
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