平成8年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(2)  サービスの充実

 ア 配達サービスの向上
 郵政省では、昼間帯不在家庭への配達対策として、生ものを対象として実施してきた小包の夜間再配達を7年6月から、すべての小包郵便物にまで拡大実施した。
 さらに、7年11月から夜間再配達を書留郵便物にまで拡大実施することとし、書留郵便物の休日配達と書留郵便物及び小包郵便物の時間帯別再配達サービスを併せて実施した。夜間再配達の時間は、おおむね17時から20時までとし、時間帯別再配達の指定時間は、午前(おおむね9時から12時まで)、午後(おおむね13時から16時まで)及び夜間(おおむね17時から20時まで(休日を除く。))の三つに区分し設定している。
 イ 電子郵便(レタックス)のサービス改善
 郵政省では、最近のパソコン通信の普及状況を踏まえ、従来の差出方法である[1]窓口への差出し、[2]ポストへの投かん、[3]ファクシミリによる差出し及び[4]電話による差出しに加えて、パソコン通信を利用した差出しを7年9月から実施した。これは、郵政省が承認した商用パソコンネット会社に加入している利用者は、自宅のパソコン通信のサービスメニューの中からレタックスのメニューを選択して、通信文等を入力することにより商用パソコンネット会社を通じて差出しが行えるもので、東京中央郵便局で取扱いを行っている。
 また、6年9月から東京都区及び政令指定都市に限定して取扱いを開始した電子郵便特別台紙(押し花台紙)の配達地域を7年11月から全国に拡大した。
 ウ 時間外窓口における普通小包郵便物等の引受け
 郵政省では、7年11月から、集配普通郵便局における時間外窓口取扱時間に、現在の速達郵便物等の取扱いに加えて、[1]普通小包郵便物の引受け、[2]郵便ポストに差し入れることのできない大型の普通通常郵便物の引受け、[3]上記郵便物の料金納付のため使用する郵便切手の販売等(料金別納及び料金後納とするものを除く。)を行っている。
 エ 翌朝郵便サービスの取扱地域の拡大
 郵政省では、夕刻等の一定の時間に集荷便又は直接郵便局に差し出された郵便物を、差出日の翌日の午前10時までに配達する翌朝郵便サービスを7年2月から東京都区と政令指定都市との間等で実施していたが、新たに7年11月から東京都区と各県庁所在地との間等を取扱地域に加えた。
 オ コンピュータ郵便のサービス改善
 昭和60年6月から日本橋郵便局及び大阪中央郵便局で取扱いを開始したコンピュータ郵便について、[1]磁気テープによる差出し、[2]フロッピーディスクによる差出し、[3]電子計算機からの差出しに加え、郵政省が承認した商用パソコンネット会社に加入している利用者がパソコン通信を利用して簡便にオフィス・自宅等からコンピュータ郵便の差出しができるサービスを8年1月から開始した。
 また、東京都内及び大阪市内の5局を新たに受付局とし、フロッピーディスクの受付けを行うこととしている。さらに、コンピュータ郵便用のデータを簡易に作成できるソフトを開発し利用者に提供するサービスを3月から開始し、利用拡大を図っている。

 

 

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