平成8年版 通信白書

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第3章 情報通信が牽引する社会の変革―「世界情報通信革命」の幕開け―

(1)  情報通信サービスの動向

 電話回線数、携帯・自動車電話の契約数、ケーブルテレビの加入数及びパソコン保有数によりアジア・太平洋地域(注37)における情報通信サービスの現状(1994年) をみると第3-1-31図、第3-1-32図、第3-1-33図、第3-1-34図、第3-1-35図、第3-1-36図のとおりである。
  100人当たりの電話回線数は、香港が54.0回線と最も高く、次いでオーストラリアの49.6回線シンガポール47.2回線、ニュー・ジーランドの47.0回線であり、我が国( 48.0回線) と同レベル又はそれ以上となっている。一方、インドでは 1.1回線、インドネシアでは 1.3回線となっており、基本的電気通信インフラである電話網の整備状況において、各国間での格差は大きい。しかし、1984年から1994年にかけての年平均伸長率は、中国で25.7%、タイで18.4%、インドネシアで16.7%、インドで13.0%、マレイシアで12.9%、ブルネイで12.5%、韓国で12.2%と2けたの伸長率となっており、世界平均の 5.2%を大きく上回っている。
  100人当たりの携帯・自動車電話の契約数では、シンガポールが 8.4と最も多く、香港が 7.4、オーストラリアが 7.0、ニュー・ジーランドが 6.5、ブルネイが 5.6であり、我が国(3.4) 以上の水準となっている。また、1990年から1994年にかけての年平均伸長率は、中国で 204.1%、フィリピンで 113.2%と大きく拡大してきている。
  100人当たりのケーブルテレビの加入数では、台湾が14.0と高く我が国(8.3) 以上の水準となっている。また、韓国が 5.8、中国が 2.5であり、我が国の都市型ケーブルテレビの加入数(1.8) の水準以上となっている。
  100人当たりのパソコン保有数では、ニュー・ジーランドで19.0台、シンガポールで15.3台、香港、韓国で各11.3台と我が国( 12.0台) と同レベル又はそれ以上となっている。


第3-1-31図 国別電話回線数(100人当たり)(1994)

第3-1-32図 国別携帯・自動車電話の契約数(100人当たり)(1994)

第3-1-33図 国別電話回線数年平均伸長率(1984〜1994)

第3-1-34図 国別携帯・自動車電話の契約数年平均伸長率(1990〜1994)

第3-1-35図 国別ケーブルテレビの加入数(100人当たり)(1994)

第3-1-36図 国別パソコン保有数(100人当たり)(1994)

 

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