平成8年版 通信白書

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第3章 情報通信が牽引する社会の変革―「世界情報通信革命」の幕開け―

第4節 情報通信政策の課題と取組

 1 情報通信の高度化に向けた「中期計画」の策定

  (1)  社会の変革の基礎にある情報通信の高度化

 これまで見てきたように、「世界情報通信革命」が幕を開け、産業・経済構造、国民生活といった社会の様々な側面で変革が起こりつつある。
 政府の高度情報通信社会推進本部において7年2月に決定された「高度情報通信社会推進に向けた基本方針」においても、高度情報通信社会を、制度疲労を起こした従来のシステムに代わる新たな社会経済システムとして、その早期構築の必要性が述べられている。
 また、7年12月に閣議決定された「構造改革のための経済社会計画-活力ある経済・安心できるくらし-」においても、高度情報通信技術の活用が、時間的・空間的制約を取り払い、個人と地域、組織、社会との関係や、企業における組織や就業の形態に変化をもたらすこと、また、情報通信の高度化は、情報やモノの流れを一変させ、産業の生産性の向上をもたらすとともに、新たな関連産業を創出することが見込まれるとされている。また、同計画においては、高度情報通信社会の早期構築を目指す必要性が述べられ、発展基盤の確立のためなど、それぞれの対応すべき重点課題における情報通信の高度化の重要性が述べられている。
 このような高度情報通信社会の構築に向けて、社会の各分野における変革を推進していくためには、情報通信の高度利用を可能とする高度な情報通信基盤の整備が必要である。

 

(5) 非常災害・緊急事態における情報通信の役割 に戻る (2) 情報通信基盤の整備に向けた情報通信政策 に進む