第Ⅱ部 情報通信分野の現状と課題
第6節 プラットフォームの動向

第6節 プラットフォームの動向

1 市場動向

2024年の世界のICT関連市場の主要プレーヤーの時価総額をみると、2023年に2位だったMicrosoftが、米Open AI社と提携してAI戦略を加速し、生成AI需要への期待を背景に、Appleを抜き首位となった。また好調な業績に加えて生成AI需要を見越した半導体関連の需要拡大が好感され、NVIDIAも3位に躍進している。その他、Taiwan Semiconductor Manufacturingなど、半導体関連を手掛ける企業が株式市場で評価されている(図表Ⅱ-1-6-1)。

図表Ⅱ-1-6-1 世界のICT市場における時価総額上位15社の変遷
(出典)Wright Investors’ Service, Incより取得1

日本、米国及び中国の主なプラットフォーマーなどの2022年の売上高2を比較すると、最も大きいのはAmazon(5,140億ドル)で2017年比2.9倍となっている(図表Ⅱ-1-6-2)。中国のAlibaba(1,269億ドル)は2017年比で5.4倍と高い成長となっている。一方、日本企業は規模も小さく、楽天1.7倍、Zホールディングス1.6倍、ソニー1.2倍、富士通0.8倍と成長の面でも見劣りする。

図表Ⅱ-1-6-2 日米中のプラットフォーマーの売上高
(出典)Statistaデータを基に作成


1 https://www.corporateinformation.com/#/tophundred別ウィンドウで開きます

2 日本、中国企業については、各年の平均レートを用いてドルに変換している。

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