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第Ⅱ部 情報通信分野の現状と課題
第1節 ICT産業の動向

4 ICT分野の輸出入

2022年の財・サービスの輸出入額(名目値)については、すべての財・サービスでは輸出額が107.3兆円、輸入額が152.8兆円となっている。そのうちICT財・サービス8をみると、輸出額は13.9兆円(全輸出額の13.0%)、輸入額は23.1兆円(全輸入額の15.1%)となっている。ICT財の輸入超過額は5.6兆円(前年比45.6%増)、ICTサービスの輸入超過額は3.6兆円(前年比10.6%増)となっている(図表Ⅱ-1-1-8)。

ICT財・サービスの輸出入額の推移をみると、ICTサービスについては、2005年から一貫して輸入超過となっている。他方、ICT財については、2005年時点では輸出超過であったものの、その後の輸出の減少と輸入の増加に伴い、近時は輸入超過の傾向が続いている。また、ICT財・サービスの輸出額と輸入額のいずれにおいても、ICT財が7割近くを占めている(図表Ⅱ-1-1-9)。

図表Ⅱ-1-1-8 財・サービスの輸出入額の推移(名目)
(出典)総務省「情報通信産業連関表」(各年度版)より作成
「図表Ⅱ-1-1-8 財・サービスの輸出入額の推移(名目)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら
図表Ⅱ-1-1-9 ICT財・サービスの輸出入額の推移(名目)
(出典)総務省「情報通信産業連関表」(各年度版)を基に作成
「図表Ⅱ-1-1-9 ICT財・サービスの輸出入額の推移(名目)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

また、デジタル関連サービス収支は近年赤字で推移しており、2023年で5.3兆円の赤字となっている9。このうち、クラウドサービスやオンライン会議システムの利用料といったコンピュータサービスが大宗を占める「通信・コンピュータ・情報サービス」については、シンガポールに対して最大の赤字(3,414億円)となっており、次いでオランダ(3,070億円)、アメリカ(2,304億円)となっている。

【関連データ】デジタル関連サービスの国別収支(上位3か国)

出典:財務省国際収支統計を基に作成

URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/datashu.html#f00110別ウィンドウで開きます(データ集)



8 「ICT財・サービス」は内生77部門表(令和5年版情報通信白書巻末付注4参照)の1〜43、「一般財・サービス」は同表の44〜77を指す。「ICT財」にはパソコン、携帯電話などの通信機器、集積回路等の電子部品、テレビ、ラジオなどが、「ICTサービス」には固定・移動電気通信サービス、放送サービス、ソフトウェア業、新聞・出版などが含まれる。

9 ここではコンピュータサービス、著作権等使用料、経営・コンサルティングサービスを指す。財務省国際収支統計より総務省算出。

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