我が国の2022年のコンテンツ市場規模は12兆4,418億円となっている。ソフト形態別の市場構成比では、映像系ソフトが全体の60%近くを占めている。また、テキスト系ソフトは約35%、音声系ソフトは約7%をそれぞれ占めている7(図表Ⅱ-1-3-9)。
コンテンツ市場の規模は、2021年は大幅に増加したが、2022年は微減となった。ソフト形態別では、テキスト系ソフト、音声系ソフトが増加傾向となっている(図表Ⅱ-1-3-10)。
2022年の1次流通市場の規模は、9兆3,887億円であり、市場全体の約75%を占めている。1次流通市場の内訳は、映像系ソフトが5兆5,033億円、テキスト系ソフトが3兆1,694億円、音声系ソフトが7,160億円となっている。
一方、マルチユース市場の規模は、3兆531億円であり、前年から増加した。内訳は、映像系ソフトが1兆7,612億円、テキスト系ソフトが1兆1,387億円、音声系ソフトが1,533億円となっている。
【関連データ】1次流通市場の内訳(2022年)
出典:総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/datashu.html#f00192(データ集)
【関連データ】マルチユース市場の内訳(2022年)
出典:総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/datashu.html#f00193(データ集)
コンテンツ市場のうち、パソコン及び携帯電話向けなどインターネットなどを経由した通信系コンテンツの市場規模は5兆7,199億円となっている。ソフト形態別の市場構成比では、映像系ソフトが58%、テキスト系ソフトが33.1%、音声系ソフトが8.9%を占めている。
また、通信系コンテンツの市場規模は、近年、増加傾向が続いている。ソフト形態別にみると、引き続き映画、ネットオリジナルなどの伸びにより映像系ソフトが増加しているほか、書籍、コミックやネットオリジナルなどの伸びによりテキスト系ソフトも増加しており、これらは通信系コンテンツ市場の拡大に貢献している。
【関連データ】通信系コンテンツ市場の内訳(2022年)
出典:総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/datashu.html#f00194(データ集)
【関連データ】通信系コンテンツ市場規模の推移(ソフト形態別)
出典:総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/datashu.html#f00195(データ集)
7 メディア別にソフトを集計するのではなく、ソフトの本来の性質に着目して1次流通とマルチユースといった流通段階別に再集計した上で市場規模を計量・分析。