近年の郵政事業を巡っては、主要国の政府や郵政事業体は、ユニバーサルサービスの安定的な提供等の共通課題に取り組んでいる一方、デジタル変革、グリーン化、持続可能性や経済安全保障等といった新たな課題への対応も必要となっている。また、多様な事業主体がUPU等の場も戦略的・能動的に活用し、郵便・物流・金融分野において、パンデミック後の新たな事業展開を模索している。
このような状況の下、我が国でも、利用者の利益となるサービス提供を推進するとともに、日本が強みを有する郵便インフラシステムの戦略的海外展開へ向けて内外関係者の連携強化の在り方等について検討するため、2023年(令和5年)12月より「郵政グローバル戦略タスクフォース」を開催しており、本年夏を目途に、日本型郵便インフラシステムの海外展開やUPUを通じた国際協力の推進等の国際的な施策、また日本郵便の郵便事業のユニバーサルサービス維持やDX推進、地域貢献の強化等の国内施策の両方に関して、当面の戦略と具体的政策をとりまとめる予定である。