無線LANは、自宅や職場での利用に加え、街なかの公衆無線LANサービスなど幅広く利用が進んでいるが、適切なセキュリティ対策をとらなければ、無線LAN機器を踏み台とした攻撃や情報窃取などが行われるおそれがある。このため、総務省では、無線LANのセキュリティ対策に関して、利用者・提供者のそれぞれに向けたガイドラインを策定している21。
2024年(令和6年)3月には、無線LANの利用者に向けた「Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」の内容について更新を行うとともに細分化し、「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」と、自宅に無線LANを設置する者に向けた「自宅Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」に分けた。これにより、利用者が無線LANを使う状況に応じて適切な内容を確認できるようになった。
飲食店や小売店をはじめとする幅広い無線LANの提供者に向けた「Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き」についても、記載内容の更新を行い、2024年(令和6年)3月に更新版を公開した。
また、無線LANのセキュリティ対策に関する周知啓発を目的として、サイバーセキュリティ月間(2/1〜3/18)に合わせて、無線LANに関する最新のセキュリティ対策等を学ぶことが出来る無料のオンライン講座を、毎年度開講している。2023年度(令和5年度)は、2024年(令和6年)3月1日から同年3月24日までオンライン講座「今すぐ学ぼう Wi-Fiセキュリティ対策」を開講した。
21 無線LAN(Wi-Fi)のセキュリティに関するガイドライン:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/wi-fi/index.html