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第1部 特集 データ主導経済と社会変革
第3節 オンラインプラットフォームとデータ利活用

第3節 オンラインプラットフォームとデータ利活用

第3節では、オンラインプラットフォーム(以下「OP」)とデータ利活用について取り上げる。そもそもOPとは、ネット広告、ネット市場、検索エンジン、SNS、アプリ市場、決済システム等の広範なネット上の活動の基盤である。

第1節で登場したSNSや動画配信等のサービスの多くは無料だ。経済活動に着目した第2節で紹介したサービスの多くは有料だ。無料・有料にかかわらず、ネット上のサービスはOPがあって初めて提供可能となるものが多い。サービスを提供したいコンテンツ・アプリケーション事業者に場を提供し、その結果として消費者に低廉なネットサービスを利用可能としているOPは、イノベーションを促進する存在であるといえる。

その一方で、どのようなことが問題となりうるか。まず、OP事業者は膨大な利用者データを集積しており、それらをどのように利用しているのかが一般消費者にとっては懸念事項となる。また、競合企業のOP利用を阻害していれば、公平性を欠くこととなりかねない。さらに、OPのサーバが国外に設置されている場合には、越境データの取り扱いも今後は議論の対象となりうえる。

本節では、まず、消費者の無料サービスの提供基盤と集積データを活用したネット広告等のサービス提供者というOP事業者の二面性について整理を行う。次に、新たなイノベーションと安心・安全なデータ流通のための条件について述べる。最後に、データがテキストベースから音声や画像へと広がっていく中で、ポストスマホ時代のデータ利活用の在り方を展望する。

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