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第2部 基本データと政策動向
第4節 放送政策の展開

2 放送サービスの高度化

(1)スマートテレビ

それまでのスマートテレビとは差別化された、新たな放送・通信連携サービスを可能とする「次世代スマートテレビ」の普及を推進し、新たなビジネスモデル等の創成、市場の活性化等につなげるため、平成25年7月に次世代スマートテレビ推進センターがIPTVフォーラム4内に設置された。放送・通信連携サービスの1つとなるリモート視聴の実現に必要となる諸条件の具体化に関する体制も次世代放送推進フォーラム内に立ち上がり、平成26年2月にリモート視聴に関する要件が策定された。

総務省は、平成27年1月から3月にかけて、緊急・災害情報や観光情報を含む公共・地域情報など、地域ニーズに応え、公共性かつ社会性の高い情報を発信するアプリケーション配信に関する実証事業を実施した。また、平成28年には、視聴データと各種データ(購買履歴等)との組み合わせによる分析を通じた視聴者の趣味嗜好に合った高度なサービス(情報配信、広告提供等)の提供に関する実証5を実施した。

実証事業6の成果等を踏まえ、IPTVフォーラムではハイブリッドキャストの技術仕様などを整備、運用7しており、本仕様に基づいた実用サービス8や対応受信機が提供されている。なお、ハイブリッドキャスト対応テレビの平成28年までの累積出荷台数が500万台を超える9など、受信機の普及が進んでいる。

その他、平成27年6月にハイブリッドキャストがITU勧告化10されるなど、IPTVフォーラムを中心とした国際標準化活動も展開されている。



4 IPTVフォーラム:http://www.iptvforum.jp/別ウィンドウで開きます

5 テレビのIoT化とオーディエンスデータ連携による地域経済活性化実証プロジェクト:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_02000134.html別ウィンドウで開きます

6 スマートテレビ関連総務省事業:http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/smart-tv.html別ウィンドウで開きます

7 平成25年3月にハイブリッドキャスト関連仕様(放送通信連携システム仕様、HTML5ブラウザ仕様)の初版(第1.0版)が発行。
平成28年3月時点ではそれぞれ第2.0版、第2.1版が最新。

8 平成25年9月よりNHK、平成26年より一部民放(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ、テレビ東京など)が順次24時間サービスを開始。

9 JEITA発表より:http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pdf/2015tvre.pdfPDF

10 Recommendation ITU-R BT.2075-0 “Integrated broadcast-broadband system”

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