総務省トップ > 政策 > 白書 > 29年版 > 消費者のサービス利用とデータ提供に対する意識
第1部 特集 データ主導経済と社会変革
第2節 データ流通・利活用における課題

(1)消費者のサービス利用とデータ提供に対する意識

ア 提供状況

インターネット上のサービス・アプリケーション利用時のパーソナルデータの提供状況をみてみると、我が国利用者は、提供率は「普段から提供している」と「提供したことはある」とを合わせて8割を超えている。ただし、他国の提供率はより高い傾向にあり、米・英・中・韓では両割合の合計は約9割となっている(図表2-2-4-1)。

図表2-2-4-1 インターネットサービス・アプリケーション利用時のパーソナルデータの提供状況
(出典)総務省「安心・安全なデータ流通・利活用に関する調査研究」(平成29年)
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イ 理解度

パーソナルデータ提供時の利用目的等の理解度についてみると、我が国の利用者の理解度は、「明確に理解」と「大体理解」とを合わせて8割を超えており、先述の提供率と同程度であることがわかる。(図表2-2-4-2)。

図表2-2-4-2 パーソナルデータ提供時の利用目的等の理解度
(出典)総務省「安心・安全なデータ流通・利活用に関する調査研究」(平成29年)
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プライバシーポリシー等の確認状況をみた図表2-2-4-3においても同様の傾向が読み取れる。パーソナルデータの提供状況・理解度・確認状況の三者について、韓国を除く日・米・英・独・中の5ヶ国では一定の相関が見られる。韓国は、提供率に比して理解度と確認状況が低い結果となっている。

図表2-2-4-3 パーソナルデータの提供時におけるプライバシーポリシーや利用規約の確認状況
(出典)総務省「安心・安全なデータ流通・利活用に関する調査研究」(平成29年)
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ウ 不安感

一方で、パーソナルテータの提供について「不安を感じる」という回答の割合は、日・中・韓のアジア3ヶ国で7割超であるのに対し、米・英・独の3ヶ国は6割程度で、明確な差がある(図表2-2-4-4)。我が国利用者は、「とても不安を感じる」割合が他国と比べて高い。

図表2-2-4-4 パーソナルデータの提供全体に対する不安感
(出典)総務省「安心・安全なデータ流通・利活用に関する調査研究」(平成29年)
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提供に不安感を覚えるパーソナルデータの種別をみたのが図表2-2-4-5である。ここでは、傾向が類似するアジア3か国と欧米3カ国で左右に分けている。日・中・韓の3ヶ国は、基本情報である「氏名、住所」、「連絡先」、「生年月日」について米・英・独よりも提供に警戒心が強い。

図表2-2-4-5 各パーソナルデータに対する不安感
(出典)総務省「安心・安全なデータ流通・利活用に関する調査研究」(平成29年)
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6ヶ国共通で提供に強い不安感があるデータは、「口座情報」や「公的な個人識別番号」、「生体情報」、「位置情報、行動履歴」である。

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