●パソコン及び携帯電話向けなどインターネット等を経由した通信系コンテンツの市場規模は、コンテンツ市場全体の25.7%となる2兆9,633億円
コンテンツ市場のうち、パソコンや携帯電話向けなどインターネット等を経由した通信系コンテンツの市場規模は2兆9,633億円となっている。ソフト形態別の市場構成比では、映像系ソフトが55.7%、テキスト系ソフトが34.1%、音声系ソフトが10.2%をそれぞれ占める(図表6-1-8-7)。
また、通信系コンテンツの市場規模は、2011年以降着実に増加してきている。ソフト形態別に見ると、ゲームソフトが大きく伸びた映像系ソフトは2011年と2015年を比較して2倍超に達しており、通信系コンテンツ市場の進展をけん引している(図表6-1-8-8)。
●2016年のモバイルコンテンツ産業の市場規模は前年比14.5%増の5兆619億円
モバイルコンテンツ市場30とモバイルコマース市場からなる我が国のモバイルコンテンツ産業の市場規模31は、スマートフォンやタブレット端末の普及・進展等により、2016年で5兆619億円(前年比14.5%増)となっており、引き続き増加している(図表6-1-8-9)。この内訳を市場別にみると、モバイルコンテンツ市場が1兆8,757億円(前年比20.0%増)、モバイルコマース市場が3兆1,862億円(前年比11.4%増)となっている。
30 2010年にモバイルコンテンツ市場の対象をオープンプラットフォーム市場(スマートフォン等)まで拡大した。
31 モバイルコンテンツ市場は、モバイルインターネット上で展開されるデジタルコンテンツ(着信メロディ、音楽配信、動画、ゲーム、占い等)の市場を指し、モバイルコマース市場は、モバイルインターネット上で展開される物販系(通信販売等)、サービス系(チケット販売)及びトランザクション系(株式売買手数料、オークション手数料等)の市場を指す。