総務省トップ > 政策 > 白書 > 29年版 > IoT進展度指標の枠組
第1部 特集 データ主導経済と社会変革
第3節 IoT化する情報通信産業

(1)IoT進展度指標の枠組

前節までみたように、これまで単独で存在していた端末/キーデバイス群が通信やプラットフォーム/ネットワークで相互につながりはじめ、集積されたデータを分析・制御することによる新たなサービス・アプリケーションを享受できる「IoT社会」の到来が指摘されている。IoT社会では、新たな価値を提供できるアプリケーションやサービス群が創出され、ユーザーの利便性や省エネ・業務効率の改善といった付加価値により生活が劇的に向上するとともに、産業構造の変革や、世界的な業界再編、価値源泉の遷移が予測される。

総務省では、2008年から2015年にかけて、市場シェアと輸出額シェアの推移から競争力の変化を地域別に測定し、「ICT国際競争力指標」として公表してきたが、上述の背景等を踏まえ、新たに「IoT国際競争力指標」を策定した。本指標では、従来の「ICT国際競争力指標」をベースに、①ICT産業を「IoTの進展等による成長市場(IoT市場)」と「従来のICT市場(ICT市場)」に分けて分析、②「サービス・製品の競争力」とともに研究開発やファイナンス等の「潜在的な競争力」に関する指標を導入、③主要10ヶ国・地域の企業競争力をスコア化し、総合ランクを算定した(図表3-3-4-1)。なお、対象とする市場の枠組は、図表3-3-3-1に示したとおりである。

図表3-3-4-1 IoT国際競争力指標の全体像
(出典)総務省「IoT国際競争力指標」
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