総務省トップ > 政策 > 白書 > 29年版 > IoT推進コンソ―シアム(ITAC)の取組
第1部 特集 データ主導経済と社会変革
第1節 広がるデータ流通・利活用

4 IoT推進コンソ―シアム(ITAC)の取組

前述まででみてきたように、データ流通・利活用の促進に向けては、データを企業・個人・政府とその提供者・利用者・受益者となる個人・企業・政府等の間で、円滑かつ適正に循環させていくことが重要になる。そのため、我が国ではデータ流通・利活用の促進に係る環境整備等に向け官民での対応を加速させている。

2015年10月、「『日本再興戦略』改訂2015−未来への投資・生産性革命−」に基づき、IoT/ビッグデータ/人工知能時代に対応し、企業・業種の枠を超えて産学官で利活用を促進するため、民主導の組織として「IoT推進コンソーシアム(IoT Acceleration Consortium、以下ITAC)」が設立された。ITACでは、IoT等に関する技術の開発・実証や新たなビジネスモデルの創出等の取組を通じて、内外のIoT関連の投資を呼び込み、我が国の関連産業がグローバル経済の中で存在感を発揮することを目指している。また、技術開発、利活用、政策課題の解決に向けた提言等を実施しており、その一環として、分野・産業の壁を超えたデータ流通取引の活性化を目的としたデータ流通促進WGを設置し、業界を横断したデータ利活用を後押ししている。

第4次産業革命の到来に向け、多くの企業が積極的にITACに参加しており、3,097社(2017年6月13日現在)にも及ぶ会員数を有している。IoTデータ流通・利活用に対する関心・意識が高く、また課題解決に向けた取組も進めていることから、次節では、我が国の一般企業に加えて、ITAC会員を対象とした同様の調査を実施し、比較分析を行うことで我が国企業が抱える課題等について深掘りする。

図表2-1-4-1 IoT推進コンソーシアム(ITAC)組織概要
(出典)IoT推進コンソーシアム
図表2-1-4-2 IoT推進コンソーシアム(ITAC)の会員企業概要
(出典)IoT推進コンソーシアム
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