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第2部 基本データと政策動向
第6節 ICT研究開発の推進

(4)人工知能関連技術の研究開発の推進

人工知能(AI)技術は多様な分野で新たな価値を創出し、持続的な経済成長、より豊かな国民生活の実現を支える基盤技術であり、我が国の国際競争力を強化する上で極めて重要な技術である。

NICTでは、ビッグデータ処理に基づくAI技術や、脳科学の知見に学ぶAI技術の研究開発に取り組んでいる。具体的には、NICTユニバーサルコミュニケーション研究所において主にビッグデータ解析技術や多言語音声翻訳技術等の研究開発(図表7-6-2-2)を、またNICT脳情報通信融合研究センター(CiNet)では脳の仕組みを解明し、その仕組みを活用したネットワーク制御技術、脳機能計測技術等の研究開発(図表7-6-2-3)を行っている。

図表7-6-2-2 NICTユニバーサルコミュニケーション研究所の研究概要
図表7-6-2-3 NICT脳情報通信融合研究センターの研究概要

平成28年4月、総務省、文部科学省、経済産業省の3省が中心となり、司令塔機能を果たす「人工知能技術戦略会議」を設置し、この戦略会議のもとで関係府省、学界、産業界と連携を図りつつ、人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップを平成29年3月に取りまとめた。

総務省では、人間の脳活動メカニズムに倣い、少数・無作為データから取捨選択しながら分類・学習を可能とする「次世代人工知能技術の研究開発」に取り組むとともに、最先端のAI基盤技術を様々な産業分野に早急に展開し、データ収集とAI解析により価値創出を図るため、産学官のオープンイノベーションによる先進的利活用モデルの開発や国際標準化を推進する「IoT/BD/AI情報通信プラットフォーム」の構築と社会実装を推進している。

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