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第1部 特集 データ主導経済と社会変革
第1節 災害時のICT利用

(1)地上デジタル放送への移行

地上デジタルテレビ放送は2003年12月に三大都市圏から始まり、2006年12月に全国県庁所在地に広がった。東日本大震災が発生した2011年3月時点では既に移行していた地域もあったが、被災地となった東北3県では当初予定されていた2011年7月24日から約8か月後の2012年3月31日に地上アナログ放送が終了し、地上デジタル放送へ完全移行した。

地上デジタル放送への移行は、データ放送の活用により災害時に大きな効用を発揮すると期待されている。テレビは即時性の高い一斉同報型ツールとしての特性から、地域に密着したローカルな情報の発信やストックとしての情報の表示を不得手としてきた。しかし地上デジタル放送に移行されたことにより、これらの課題の解消に寄与する、L字型画面を用いた追加情報の表示が可能になった。L字型画面とは、放送されている映像を縮小し、余白部分に情報を提供する手法を指している。本領域は放送されている番組内容とは連動しない情報を文字や簡易な画像を用いて表示することが可能である。これにより、番組画面上では一斉同報型の情報発信を行いながら、L字型画面上でローカルな個別情報を提供し、視聴者がリモコン操作で情報を確認することによってストックとしての情報提供を行うことが可能になった。

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