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第2部 基本データと政策動向
第4節 放送政策の展開

第4節 放送政策の展開

1 放送コンテンツ流通の促進

(1)放送コンテンツの海外展開

放送コンテンツの海外展開は、訪日観光客の増加や地域産品の販路開拓といった経済波及効果が見込まれ、またソフトパワーを通じた日本に対するイメージ向上にも寄与し、外交的な観点からも極めて重要である。平成25年8月には放送コンテンツの海外展開をサポートする官民連携の横断的組織として、放送局や権利者団体、商社、広告代理店といった幅広い関係者が参画した「一般社団法人放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ(ビージェイ)1)」が設立され、総務省ではBEAJや関係省庁とも連携しながら、日本と海外の放送事業者が、日本の魅力を発信する放送コンテンツを共同製作し、海外の放送枠を確保して展開する取組を継続的に支援している。また、2016年10月に開催されたMIPCOM20162において、日本はCountry of Honourに選定され、世界各国の有力バイヤーを始めとするメディア関係者が集う同イベントにおいて、関係省庁とも連携し、日本の放送コンテンツや日本食、日本文化などの魅力を発信した。

放送コンテンツの海外展開については、2018年度までに放送コンテンツ関連海外市場売上高を2010年度の約3倍(約200億円)に増加させることを目標としていたが、2015年度において、これを達成したことを受け、「2020年度までに放送コンテンツ関連海外売上高を500億円に増加させる」ことを新たな目標にかかげ、取組を一層強化している。また、2018年にはジャポニスム2018や明治150年等の記念行事が予定されており、これらの行事においても放送コンテンツを活用して日本の魅力を発信していく予定である。(図表7-4-1-1)。

図表7-4-1-1 放送コンテンツ海外展開基盤総合整備事業


1 BEAJ: Broadcast Program Export Association of Japan(http://beaj.jp別ウィンドウで開きます

2 MIPCOM2016:毎年秋にフランス・カンヌにおいて開催される世界最大のコンテンツ見本市。イベント全体をリードする位置づけとして、毎年1か国が“Country of Honour”に選定される。

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