●情報通信産業の経済波及効果は、付加価値誘発額及び雇用誘発数において、全産業最大の規模
情報通信産業の実質国内生産額は2015年時点で95.7兆円である。その経済波及効果をみると7、情報通信産業の付加価値誘発額は80.8兆円、雇用誘発数は826.3万人となっている。なお、2000年時点では、情報通信産業の実質国内生産額は87兆円であり、その付加価値誘発額は73.8兆円、雇用誘発数は992.5万人であった。情報通信産業は技術革新の影響が大きいため、雇用誘発力よりも付加価値誘発力が強くなると考えられる(図表6-1-2-1)。
7 経済波及効果の計測方法としては、①最終需要となる財・サービスに着目して、当該部門の最終需要が国内産業にもたらす経済波及効果をみる方法と、②産業部門に着目して、当該部門の生産活動(最終需要と中間需要の合計)が国内産業にもたらす経済波及効果をみる方法がある。ここでは後者を採用している。