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第1部 特集 データ主導経済と社会変革
第4節 将来展望の整理と提言

第4節 将来展望の整理と提言

1 データ流通・利活用に関する国際基盤の比較

前節まで、各種データや分析結果に基づき、データ流通・利活用に対する企業や消費者等の考えや現状についてみてきた。ここで改めて国際比較の観点から日本の位置付けを理解し、課題を整理する。評価は個人及び企業の双方から行った。個人については「個人のデータ提供に対する理解度」「パーソナルデータ活用サービスに係る利用意向」「個人の企業に対する安心感」1の3つの指標から評価した。企業については「産業データの利活用意欲」及び「パーソナルデータの利活用意欲」の2つの指標から評価した(図表2-4-1-1)。これらの指標について各国を相対的にみると、特に米国は全体のバランスが取れていると評価できる。他方、我が国は全般的に他国よりも低い数値となっている。特に他国と差が大きいのが個人の「パーソナルデータ活用サービスに係る個人の利用意向」と企業の「パーソナルデータの利活用意欲」である。これらは互いに依存関係を有すると考えられ、適正なデータ流通の環境下において、企業による積極的なデータの活用が進むとともに消費者の関心や利用意向が高まっていくことで各国との差は縮小していくと想定される。

図表2-4-1-1 データ流通・促進環境に関する国際比較
(出典)総務省「安心・安全なデータ流通・利活用に関する調査研究」(平成29年)
「図表2-4-1-1 データ流通・促進環境に関する国際比較」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら


1 企業がサービス提供等のビジネスを行う上で、個人から提供されたデータについて個人が特定できないように加工した上で利活用している場合、どのように感じるか聞いた設問(「とても安心できる」「比較的安心できる」「あまり安心できない」「全く安心できない」「よく分からない」の5段階評価)

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