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第2部 基本データと政策動向
第6節 ICT研究開発の推進

(2)次世代光ネットワーク技術の研究開発の推進

超高精細映像やビッグデータ等の流通によって急速に増大する通信トラヒックに対応するため、情報通信インフラである光ネットワークの更なる高速大容量化が必要となっている。これに対処するため、NICTでは、伝送・交換の処理を光信号のままで行う高速大容量・低消費電力なネットワーク(オール光ネットワーク)を実現可能とする基盤技術の研究開発を推進している。平成28年度の成果として、産学官が連携し、マルチコアファイバの光信号を1つの素子でスイッチングでき、世界最高のコア数となる7コア一括光スイッチの基盤技術の開発に成功するとともに、光波形のひずみが少ない新方式の電界吸収型光スイッチを光交換ノードに適用し、従来比1.6倍以上のホップ数・伝送距離を達成した。

また、総務省では、NICTにおける研究開発で得られた基盤技術の中でも早期に実用化可能と見込まれる技術について、製品開発・市場展開に向けた研究開発を推進している。平成28年度は、より高度な光伝送方式と低電力な信号処理技術により毎秒1テラビット級の光伝送を実現する「巨大データ流通を支える次世代光ネットワーク技術の研究開発」において、光伝送方式に用いるアルゴリズム候補の比較評価と選定を完了し、これらの実装に向けた回路設計を進めた(図表7-6-2-1)。

図表7-6-2-1 次世代光ネットワーク技術のイメージ
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