総務省トップ > 政策 > 白書 > 29年版 > IoT市場の市場シェア比較
第1部 特集 データ主導経済と社会変革
第3節 IoT化する情報通信産業

(2)IoT市場の市場シェア比較

まず、各市場の世界市場における日本企業のシェアを見ると、IoT市場の関連項目では拡大傾向が見られる一方、ICT市場の関連項目はいずれも縮小傾向がみられる。世界市場の成長率と日本企業の成長率を比べた場合、特にIoT市場の関連項目において、日本企業が世界市場を上回る成長を示していることが分かる。

主要国・地域企業別にサービス・製品市場のシェアを見ると、日本企業はIoT市場の関連項目では一定のシェアを得ていることが分かる。2013年と比較して日本企業のシェアが上昇しているのは、「スマート工場」及び「コネクテッドカー」の2分野が挙げられる(図表3-3-4-2)。

図表3-3-4-2 項目別の市場シェア(2015年)
(出典)総務省「IoT国際競争力指標」
「図表3-3-4-2 項目別の市場シェア(2015年)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

日本企業はスマートフォンなどの情報端末やクラウドが含まれるICT市場におけるスコア(ICTスコア)が低く6位となっている。スマートシティ、スマート工場といったIoT市場におけるスコア(IoTスコア)では3位にあり、総合スコアでも3位となっている。なお、WEF(World Economic Forum)Network Readiness Indexにおいても、ICTのインフラ整備や利活用状況等を元に約140ヵ国・地域をランキング化しており、日本は10位となっている(図表3-3-4-3図表3-3-4-4)。

図表3-3-4-3 国・地域別企業 ランキング表
(出典)総務省「IoT国際競争力指標」
図表3-3-4-4 国・地域別企業 スコア分布(ICT・IoT)
(出典)総務省「IoT国際競争力指標」
「図表3-3-4-4 国・地域別企業 スコア分布(ICT・IoT)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

IoT国際競争力指標については、IoT分野の進展状況を見据えつつ、改善の検討を重ねながら、定点的にみていくことが肝要である。

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