●情報通信産業の市場規模は、全産業中で最大規模の9.9%
2015年の情報通信産業1の市場規模(名目国内生産額)は95.7兆円で全産業の9.9%を占めており、情報通信産業は、全産業の中で最大規模の産業である(図表6-1-1-1)。その推移をみると、2000年から数年はITバブル崩壊を反映して、生産額はやや下降傾向で推移した。2005年より、生産額は再度上昇傾向に入ったものの、2008〜2009年にかけてリーマンショックの影響で大きく生産額を落とした。さらに2010年以降も情報通信産業の生産額は回復せず下降を続けたが、2012年以降徐々に回復を見せている(図表6-1-1-2、図表6-1-1-3)。
一方、2011年価格による主な産業の市場規模(実質国内生産額)の推移をみると、2008〜2009年にかけてリーマンショックによる落ち込みがあり、2012年には91.3兆円まで下降した。2013年以降はゆるやかな上昇傾向となっている(図表6-1-1-2)。2015年の情報通信産業の市場規模(実質国内生産額)は95.7兆円である(図表6-1-1-3)。なお、2000年から2015年の年平均成長率は0.6%であった。
1 情報通信産業の範囲については、巻末付注8を参照。