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第1部 ICTの進化を振り返る
第1節 通信自由化30年―制度、サービス、市場の変遷

(5)第2期の総括

第2期においては、事業者間の競争をより有効なものとしていくべく、特にNTTとNCCとの相互接続の詳細なルールが検討され、整備された。相互接続以外にも市場支配的事業者に対する非対称規制、優先接続、固定電話の番号ポータビリティなど、第1期に比較すると競争促進のためのより多様かつ実効的なルールが整備された。

これにより、地域通信市場において直収電話などが登場することになったが、何よりもDSLによるインターネットのブロードバンドサービスが登場し、急速に成長することとなったことが大きな成果であった。

また、携帯電話が、音声だけでなく、インターネット接続においても中心的な存在となっていった時期でもあり、通信サービス、通信インフラが大きく変わった10年であった。インターネットと携帯電話の普及は、情報通信分野に非連続な変革をもたらした。その普及が社会にもたらした変革を考えたとき、まさしく大きな転換点であった。そしてそのような転換を背景に、競争の進展や様々なサービスの盛衰などにより、内外の事業者による合併や買収などが活発に行われ、第1期で課題であったNTTの再編成も含め、通信業界の再編が進んだ時期でもあった。

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