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第2部 ICTが拓く未来社会
第1節 ICT端末の新形態

(2)ロボットの定義とパートナーロボット

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「NEDOロボット白書2014」(2014年3月)では、ロボットを「センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」と定義している14。その上で、ロボットの役割を、産業用ロボットのような「生産環境における人の作業の代替」、無人システムのような「危機環境下での作業代行」、それに日常生活の中での家事支援や介護支援等の「日常生活支援」に大別している(図表4-1-3-2)。

図表4-1-3-2 ロボットの役割
(出典)NEDOロボット白書2014より作成

以下では、日常生活の支援を目的とするロボットの総称として、「パートナーロボット」という用語を用いることとする。



14 なお、政府「ロボット新戦略」(平成27年1月23日)では、「今後、クラウド化の進展によるネットワーク基盤の充実、多種多様な機器等へのセンサーが設置され、膨大なデジタル情報が収集・分析できるIoT社会の到来によって、ロボットは固有の制御系を持たなくとも「知能・制御系のみによって、社会の多様な場面で、多様なロボット機能が提供できるようになる可能性もある。そうなれば、3要素の全てを兼ね備えた機会のみをロボットと定義することでは、実態を捉えきれなくなる可能性がある」とも指摘している。

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