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第1部 ICTの進化を振り返る
第1節 生活の隅々へのICT利活用の浸透

(2)医療機関

電子カルテの導入やレセプトの電子化に代表されるような医療機関におけるICT利活用も進められてきた。電子カルテシステムの整備率は、2002年は一般病院全体で1.3%であったのが、2011年には21.9%に上昇している。病床数400以上の大規模病院ではより整備が進んでおり、2002年の2.9%から、2011年には57.3%に達している。オーダリングシステム12の整備率では、2002年は一般病院全体で15.7%だったが、2011年には39.3%に上昇している。電子カルテシステムと同じく、病床数400以上の大規模病院でより整備が進んでおり、2002年の56.9%から2011年には86.6%に達している(図表2-1-3-6)。また目覚ましいのがレセプトの電子化である。レセプトの電子化率は、2008年度末で調剤薬局が97.8%、医科(病院及び診療所)が50.2%だった。歯科医院は2009年度末で3.0%である。しかし2013年度末には調剤薬局99.9%、医科が96.6%となり電子化がほぼ完了しており、歯科医院でも66.2%に向上している(図表2-1-3-7)。

図表2-1-3-6 電子カルテシステム等の普及状況
(出典)厚生労働省「健康・医療・介護分野におけるICTの活用について」(2015年2月20日)より作成
図表2-1-3-7 医療機関のレセプト電子化率の推移(件数ベース)
(出典)社会保障診療報酬支払基金「レセプト電算処理システム年度別普及状況」


12 医師等から各部門に対して指示・依頼を出す際、従来の紙伝票に代わり、電子的に作成・送信するシステムのこと。

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