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第2部 ICTが拓く未来社会
第2節 ICT産業のグローバルトレンド

 第2節 ICT産業のグローバルトレンド

第1章でみたように、ICT産業は過去30年の間で著しく多様化・複雑化し、また、グローバル化した。こうした傾向は今日ますます加速し、ICT産業の全体的理解を困難にしている。産業のレイヤー構造自体が動的に変化する中で、レイヤーを超えた企業活動や、異なるレイヤーに属する企業間の連携も活発化しており、かつてのように単純な垂直統合/水平分離モデルでICT産業の競争状況を理解することには限界が見え始めている。また、生産工程の国際的分業が一般化し、資本の国際的移動が活発化する中で、かつてのように製造業の輸出シェアを中心にICT産業のグローバル競争の状況を評価することも適切さを失いつつある。本節では、こうした困難や限界を認識しつつ、ICT産業のグローバルな現状とその中で我が国ICT産業が置かれている状況を可能な限り鳥瞰的に把握することを試みる。このため、まず、ICT産業の全体構造を改めてモデル化するとともに、我が国ICT産業のグローバル化が経済全体との関係でどのような意義を持つか整理する。その上で、ICT産業のグローバルな市場の動向を整理し、その中での我が国ICT産業のポジションを検証する。

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