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第3部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

(2)フォトニックネットワーク技術に関する研究開発

ネットワークを流通する情報量及び通信機器が消費する電力は、今後も大幅な増加が予想される。これに対処するため、NICTでは、伝送・交換の処理を光信号のままで行う高速大容量・低消費電力なネットワーク(オール光ネットワーク)を実現可能とする基盤技術の研究開発を推進している。

平成26年度の成果として、産学官が連携して新型光ファイバを開発し、マルチコアファイバでのコア数と各コアの利用可能な伝搬モード数の拡張によって、世界で初めて1本の光ファイバで並列100チャネルを超える空間多重度(通常光ファイバ100本以上に相当)を達成し、ファイバ 1本あたり毎秒10ペタ(1ペタ=千兆)ビット級の伝送への可能性を拓いた。

また、総務省では、NICTにおける研究開発で得られた基盤技術の中でも早期に実用化可能と見込まれる技術について、製品開発・市場展開に向けた研究開発に取り組んでいる。平成26年度は、前年度に引き続き伝送方式の高性能化や新型ファイバの導入等による毎秒400ギガビット(1ギガ=10億)の高速大容量伝送や、78億kWh程度の消費電力削減を目標とする「超高速・低消費電力光ネットワーク技術の研究開発」を推進した(図表8-7-3-2)。

図表8-7-3-2 オール光ネットワーク技術の必要性
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