総務省トップ > 政策 > 白書 > 27年版 > 国が提供する相談ダイヤルへの3桁番号の付与
第3部 基本データと政策動向
第2節 電気通信事業政策の展開

(3)国が提供する相談ダイヤルへの3桁番号の付与

国においては、行政手続に関する問い合わせや日常生活を取り巻く様々な問題に対する国民からの問い合わせ等に対応し、安心・安全な国民生活を実現するため、各種の電話相談窓口(相談ダイヤル)を設けている。その多くは、0570で始まる10桁の電話番号を利用しており、相談ダイヤルの利用促進と国民の利便向上を図るため、桁数が短くダイヤルが簡単な3桁番号(1XY番号(X及びYは0〜9の数字))を利用したいという要望が寄せられた。

一方、1XY番号は、総数が100個に限られる希少な番号資源であるため、緊急通報番号に代表される「緊急性、公共性、安全性の観点から重要な用途」等を優先して使用してきた。

総務省は、安心・安全な国民生活の実現に大きな役割を果たしている国の相談ダイヤルの重要性並びに国民利便の向上と1XY番号の有効利用の観点から、平成26年8月、情報通信審議会に「国が提供する相談ダイヤルへの3桁番号利用の在り方」について諮問し、平成26年12月に答申9を受けた。本答申においては、1XY番号の付与に関する基本方針(①緊急通報までの緊急性は無い場合であっても事件・事故を未然に防ぐためのものであること、②国民が日常生活を円滑に営む上での権利侵害を解決するためのもの等)や優先的に使用する1XY番号の整理等がなされている。

本答申を踏まえ、平成27年3月、消費者庁の「消費者ホットライン」の電話番号に「188」、及び厚生労働省の「児童相談所全国共通ダイヤル」の電話番号に「189」を付与するための制度改正を行うとともに、各電気通信事業者の1XY番号の利用実態を調査し、利用指針10(1XY番号の用途設定)を現行化の上、公表した。

「消費者ホットライン」及び「児童相談所全国共通ダイヤル」については、平成27年7月から3桁番号の利用が開始される予定であり、両ダイヤルの利用促進と国民利便の向上が期待される。



9 国が提供する相談ダイヤルへの3桁番号利用の在り方−情報通信審議会からの答申−:
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban06_02000040.html別ウィンドウで開きます

10 3桁番号利用指針:http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/1xy_riyou_shishin.html別ウィンドウで開きます

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