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第3部 基本データと政策動向
第6節 ICT利活用の推進

第6節 ICT利活用の推進

1 教育・医療等の分野におけるICT化の推進

(1)教育分野におけるICT利活用の推進

我が国の次世代を担う子どもたちが、早い段階からICTに親しみ、情報活用能力を向上させ、新しい知的価値や文化的価値を創造できる社会を構築することは大変重要である。

総務省では、教育分野でのICT利活用を推進するため、平成22年度から平成25年度まで「フューチャースクール推進事業」に取り組んだ。同事業において、文部科学省の「学びのイノベーション事業」と連携し、タブレットパソコン(全児童生徒1人1台)や電子黒板(全普通教室1台)、無線LAN等のICT環境の下で授業を実践し、情報通信技術面を中心とした課題の抽出・分析を行い、事業の総まとめとして、平成26年4月に「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2014)」を取りまとめ、公表した。

平成26年度からは、それまでの実証研究で判明した課題を解決し、教育分野におけるICT利活用の更なる普及・展開を推進するため、文部科学省の「先導的な教育体制構築事業」と連携し、同一の実証地域(3地域12校)において「先導的教育システム実証事業」を実施している(図表8-6-1-1)。具体的には、学校と家庭の教育・学習環境の連携、ICT環境の構築・運用コストの削減、学習記録データを活用したきめ細かい学習等を実現するため、クラウドやHTML5等の最先端の情報通信技術を柔軟に取り入れ、多種多様な端末に対応した低コストの教育ICTシステムを確立し、その成果を普及モデルとして公表することとしている。

図表8-6-1-1 先導的教育システム実証事業の概要

また、平成26年6月から「ICTドリームスクール懇談会」を開催し、教育分野におけるICT利活用の方向性として、地域・世帯年収を問わない学習機会の提供、学校・家庭・民間教育事業者のシームレス化、学習記録データを活用した個々の進捗に応じた学習環境の提供など、今後のICTを利活用した教育・学習環境のあり方やその普及方策、新たなビジネスの展開に向けた検討を行い、平成27年4月に総務省の教育分野におけるICT利活用の推進施策の方針となる「中間とりまとめ」を公表した1



1 「ICTドリームスクール懇談会 中間とりまとめ」の公表:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu05_02000064.html別ウィンドウで開きます

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