総務省トップ > 政策 > 白書 > 27年版 > ICT産業の市場規模
第1部 ICTの進化を振り返る
第2節 通信自由化30年―データに基づく概観

(2)ICT産業の市場規模

次に、通信事業を含むICT産業1全体がどのように成長したかをみてみよう。1985年に約40兆円であったICT産業の実質国内生産額は、2013年には約98兆円に達し、約2.4倍に拡大している。通信自由化以降のICT基盤の整備やICT利活用の進展により、通信事業だけでなく、ICT産業全体が大きく成長したことがわかる(図表1-2-1-2)。

図表1-2-1-2 ICT産業の実質国内生産額
(出典)総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成27年)
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さらに、部門別の推移をみてみよう。ここでは、2005年を100として各部門の実質国内生産額の推移をグラフ化した2。いずれの部門も伸びているが、特に通信業と情報サービス業の伸び率が高い。これらの部門の成長が、ICT産業の成長を牽引してきたことがうかがえる(図表1-2-1-3)。

図表1-2-1-3 ICT産業の実質国内生産額の推移(部門別)
(出典)総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成27年)
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1 ICT産業は①通信業、②放送業、③情報サービス業、④インターネット附随サービス業、⑤映像・音声・文字情報制作業、⑥情報通信関連製造業、⑦情報通信関連サービス業、⑧情報通信関連建設業、⑨研究の9部門。このうち④インターネット附随サービス業は2005年から追加された分類である。更に詳しくは巻末の付注1-1を参照。

2 景気変動の影響を受けやすい「情報通信関連建設業」と、2005年から追加された「インターネット附随サービス業」は除外した。

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