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第3部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

(5)イノベーション創出実現に向けた情報通信技術政策

ア ICTイノベーション創出チャレンジプログラム

平成26年度より、ICT分野における我が国発のイノベーションを創出するため、民間の事業化ノウハウ等の活用による事業育成支援と研究開発支援を一体的に推進することで、大学、ベンチャー企業などによる技術成果の具現化を促進し、新事業への挑戦を支援する常時応募可能な研究開発事業「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム(I-Challenge!)」(図表8-7-2-2)を実施している。本事業は、我が国の技術力・アイデアを活かした新事業や新サービスの創出を促進するとともに、民間資金(リスクマネー)の活性化を誘発し、ICT分野におけるエコシステムの形成促進に貢献することを目指すものである。平成26年度においては、可視光(LED)通信、セキュリティ(認証)や、交通(自動車)・医療・農業でのICTの利活用など6件の新事業の創出を目指す取り組みへの支援を行った(図表8-7-2-3)。

図表8-7-2-2 「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」の事業概要
図表8-7-2-3 平成26年度「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」採択課題
イ 異能(Inno)vationプログラム

ICT分野において、既存の価値や常識にとらわれない独創的な人材の発掘を目指して「異能(Inno)vationプログラム」を実施している。本プログラムでは、ICT分野において破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために、大いなる可能性があるリスクの高い課題に挑戦する独創的な人を支援し、野心的な目標を設定するとともに革新的なアプローチによる挑戦や、実現への道筋が明確となるような価値ある失敗を高く評価することとしている。平成26年度においては、公募に対して710件の応募があり、ICT分野において世界的に活躍しているスーパーバイザーに選考された9名が、それぞれの技術課題への挑戦をはじめているところである(図表8-7-2-4)。

図表8-7-2-4 異能vationプログラムのスキーム
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