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第2部 ICTが拓く未来社会
第4節 オリンピック・パラリンピックとICT

(2)ロンドン大会(2012年)

2012年のロンドン大会は、ソーシャルメディアが世界的に普及して初のオリンピックであり、「過去最大のデジタル五輪」あるいは「史上初のソーシャル五輪」と呼ばれた。同大会では、「ソーシャルメディア」、「セキュリティ」、「サステナビリィ(持続性)/スケーラビリティ(拡張性)」の3つがICTに関するキーワードとして掲げられ、ICTが五輪大会の運営上不可欠な要素として位置付けられた(図表4-4-1-3)。

図表4-4-1-3 ロンドン大会において活用されたICT
(出典)総務省「オリンピック・パラリンピックがもたらす
ICT分野の事例及び経済効果等の調査研究」(平成26年)

ソーシャルメディアの活用については、IOCが選手のソーシャルメディア利用に関するガイドラインを作成し、これを踏まえた選手の積極的な情報発信が奨励された。このような選手の情報発信にも刺激され、視聴者がソーシャルメディアを通じて競技への感想や選手への応援を共有する動きが世界中に広がった。協賛企業によるソーシャルメディアを活用したプロモーションも活発に行われた。その結果、Twitterにおける大会期間中の同大会についてのツイート数は、2008年の北京大会の125倍にあたる1億ツイートに達した2

大会公式サイトへのアクセス数3は47.3億PV4、ユニークユーザー数5は1.1億人に達した。大会結果の閲覧等ができるスマートフォン向けの大会公式アプリが提供され、アクセス全体の半分程度をモバイル端末経由のものが占めるなど、モバイルの重要性が高まったのも同大会の特徴である6図表4-4-1-4)。

図表4-4-1-4 ロンドン大会におけるウェブサイトアクセス
(出典)総務省「オリンピック・パラリンピックがもたらすICT分野の事例及び経済効果等の調査研究」(平成26年)

大会競技の模様は、英公共放送局BBCによって、地上波放送に加えてインターネットのオンライン配信でも英国内に伝えられた。BBCのオンライン配信の総視聴回数は1億回を超え、北京大会の3倍超となった。このうちの約60%がライブストリーミングであった。



2 Twitter Japan 2012/8/13発表(8/10迄の集計):https://blog.twitter.com/ja/2012/rondonnohairaito別ウィンドウで開きます

3 IET「Delivering London 2012:ICT implementation and operations」、 BT社「Looking back on the most connected Olympic Games ever」

4 ページビュー:ウェブサイト各ページそれぞれのアクセス数合計値

5 1人が複数回アクセスしても1とカウントした集計人数

6 出典:IET Delivering London 2012:ICT implementation and operations

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