総務省トップ > 政策 > 白書 > 27年版 > SNSでの情報拡散の状況
第2部 ICTが拓く未来社会
第2節 ソーシャルメディアの普及がもたらす変化

(5)SNSでの情報拡散の状況

ア SNSでの情報拡散経験

上でみたように、SNS利用者の中でも自ら積極的に情報発信を行っている層は少数にとどまる。これに対し、他人の投稿を知人と共有する情報の「拡散」(Facebookの「いいね!」機能やTwitterのリツイート機能等を利用して情報を広めること)は、SNS利用者の5割以上が実施しており、約17%はほぼ毎日実施している。年代別にみると、20代以下でやや多いが、30代以上は大きな差はなく、年代を問わず活発な情報拡散が行われていることがわかる(図表4-2-2-9)。

図表4-2-2-9 SNSでの情報拡散経験(年代別)
(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)
「図表4-2-2-9 SNSでの情報拡散経験(年代別)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら
イ 情報拡散の基準

それではSNS利用者は、どのような基準で拡散する情報を選んでいるのだろうか。SNS利用者に拡散する情報の基準を尋ねたところ、「内容に共感したかどうか」が46.2%で最も多く、「内容が面白いかどうか」が40.4%でこれに続く。これに対し、「情報の信憑性が高いかどうか」は23.5%と相対的に低い(図表4-2-2-10)。SNSで拡散される情報は、事実かどうかよりも、共感できるかどうかや、面白いかどうかを基準にして選ばれる傾向があることがうかがえる。

図表4-2-2-10 情報拡散の基準
(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)
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情報拡散の基準を年代別にみると、「内容に共感したかどうか」を基準とする人の割合は全ての年代に共通して高いが、「内容が面白いかどうか」を基準とする人の割合は年代が下がるほど高くなり、反対に「情報の信憑性が高いかどうか」を基準とする人の割合は年代が上がるほど高くなる傾向がある(図表4-2-2-11)。年代によって、情報拡散の基準に違いがあることがわかる。

図表4-2-2-11 情報拡散の基準(年代別)
(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)
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