総務省トップ > 政策 > 白書 > 27年版 > 主なメディアの利用時間帯と並行利用
第3部 基本データと政策動向
第2節 ICTサービスの利用動向

(2)主なメディアの利用時間帯と並行利用

「テレビ(リアルタイム)視聴」、「テレビ(録画)視聴」、「ネット利用」、「新聞閲読」、「ラジオ聴取」について、一日のどの時間帯にどれぐらいの割合の人が利用したか、行為者率の推移を示したものが次のグラフ(図表7-2-5-2)である。

図表7-2-5-2 主なメディアの時間帯別行為者率
(出典)総務省情報通信政策研究所「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
「図表7-2-5-2 主なメディアの時間帯別行為者率」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

「テレビ(リアルタイム)」視聴は、平日休日とも朝昼夜の3回時間帯別行為者率が高くなっている。休日は12時台に20.7%となるほか、それ以外の昼間の時間帯も10%台後半と比較的高い。

「ネット利用」も、平日は朝昼夜の3回行為者率が高くなるが、朝夜はテレビ(リアルタイム)視聴よりも低く、一方、9時台から17時台までの日中は職場でのインターネット利用があることからテレビ(リアルタイム)視聴よりも行為者率が高くなっており、特に昼休み中の者が多いと考えられる12時台に行為者率が24.2%に高まっている。休日は9時台から19時台まで10%台後半で推移し21時台及び22時台に約25%となっている。25年の調査結果と比較すると、平均1ポイント程度の上昇傾向となっている。

「新聞閲読」は、平日は朝7時台の8.7%、休日は朝7時台の8.6%がピークであり、朝に朝刊を読むことを反映していると考えられる。一方、「ラジオ聴取」の行為者率は、平日の日中が2%前後、休日の日中が1%前後となった。

●19時〜22時のテレビ視聴のうち、10%台後半〜25%程度はインターネット利用とのながら視聴

次に、時間帯別のテレビ(リアルタイム)視聴及びネット利用の並行利用(ながら視聴)を、平成26年のテレビ(リアルタイム)視聴及びインターネット利用の時間帯別行為者率と比較しつつ見ていく(図表7-2-5-3)。

平日では、全年代のテレビ(リアルタイム)視聴の時間帯別行為者率がピークの44.2%となる21時台に10.4%(テレビ(リアルタイム)視聴者のうちの23.4%)が並行利用(ながら視聴)を行っている。休日では、全年代のテレビ(リアルタイム)視聴の時間帯別行為者率がピークの49.3%となる20時台の並行利用(ながら視聴)こそ8.9%(テレビ(リアルタイム)視聴者のうちの18.0%)だが、例えば21時台ではテレビ(リアルタイム)視聴の時間帯別行為者率45.5%に対し並行利用(ながら視聴)9.3%(テレビ(リアルタイム)視聴のうちの20.4%)となっている。19時〜22時の間に、テレビ(リアルタイム)視聴のうちの10%台後半〜25%程度の並行利用(ながら視聴)がなされていることがわかる。

続いて、各年代の並行利用(ながら視聴)の時間帯別行為者率について、テレビ(リアルタイム)視聴及びインターネット利用も交えて見ていく。

概ね年代が上がるほど、テレビ(リアルタイム)視聴の時間帯別行為者率が高く、インターネット利用の時間帯別行為者率が低くなっており、各年代でのテレビ(リアルタイム)視聴とインターネット利用の時間帯別行為者率の関係も下記のグラフで確認できる。(図表7-2-5-3)。

図表7-2-5-3 「テレビ(リアルタイム)視聴」にネットの「ながら視聴」が占める割合(全体)
(出典)総務省情報通信政策研究所「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
「図表7-2-5-3 「テレビ(リアルタイム)視聴」にネットの「ながら視聴」が占める割合(全体)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

インターネット利用のそもそも少ない60代の並行利用が少ないことを別にすると、20代や30代の並行利用がやや多いものの、各年代別の並行利用と全年代の並行利用の時間帯別行為者率は朝〜夕は数%、19〜22時台前後は10%程度となっている。

年代別に、各年代概ね30%以上のテレビ(リアルタイム)視聴がある19時台から22時台までの間でテレビ(リアルタイム)視聴に占める並行利用(ながら視聴)の割合を見ると、20代が40%台後半から最大50.4%、30代が4割弱、40代が最大20%台後半、50代は20%程度となっている。

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