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第2部 ICTが拓く未来社会
第4節 オリンピック・パラリンピックとICT

(1)長野大会(1998年)

1998年の長野大会は当時急速に普及が進みつつあったインターネットが本格的に活用された最初の大会となった。大会期間中、選手情報や競技予定、競技結果や写真、周辺の観光情報や交通情報等の幅広い情報が公式ホームページを通じて提供され、16日間の大会期間中に全世界から計6億以上のアクセスを記録した1。選手、大会関係者、報道関係者等の間での情報共有のためのイントラネットも整備された。

大会運営を支えるシステムの面では、県内5市町村で行なわれる全68種目の全競技結果を把握・処理する「リザルトシステム」が整備され、会場スコアボードへの即時反映やテレビ解説者へのリアルタイムでの情報提供、イントラネット・インターネットへの情報配信等が行われた(図表4-4-1-2)。

図表4-4-1-2 長野大会のICTシステム
(出典)総務省「オリンピック・パラリンピックがもたらすICT分野の事例及び経済効果等の調査研究」(平成26年)

ネットワーク・インフラの面では、システムオペレーションセンター(SOC)とメインプレスセンター(MPC)、国際放送センター(IBC)の3個所が専用線(45Mbps)で相互接続され、大会期間中に約4,000台のマシンが接続された。また、競技模様の国際中継放送のため、茨城、山口、長野の3か所のパラボラアンテナが使用されたほか、パラボラアンテナを搭載した車載型地球局も使用された。



1 日本IBM社ホームページ:http://www-07.ibm.com/ibm/jp/75th/index2.shtml別ウィンドウで開きます

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