地方から東京圏2への人口流出が加速しており、特に若者の流出が激しい(図表3-1-1-1、図表3-1-1-2)。東京圏への人口集中度は約3割に達しており、これは諸外国に比べて極めて高い(図表3-1-1-3)。東京圏、特に東京都の出生率は極めて低く(図表3-1-1-4)、地方の若者が、出生率の低い東京圏に流出することは、各地域の活力低下をもたらすだけでなく、日本全体としての少子化と人口減少につながるとも指摘されている3。
2 本章では、特に断りのない限り、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県を「東京圏」、東京圏に加えて、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県を「三大都市圏」とする。
3 日本創成会議「ストップ少子化・地方元気戦略」http://www.policycouncil.jp/pdf/prop03/prop03.pdf