総務省トップ > 政策 > 白書 > 27年版 > 携帯電話の全世界への普及
第1部 ICTの進化を振り返る
第3節 地球規模でのICT利活用の波及

(1)携帯電話の全世界への普及

2000年時点での世界の携帯電話普及率は12.1%であり、日本、韓国、ヨーロッパの一部の国などで普及率が50%を超えるものの、新興国を中心に25%にも達していない国がほとんどであった。他方、2013年時点では世界の携帯電話普及率は94.4%に達し、この10年余りで携帯電話が全世界に爆発的に普及したことが見て取れる(図表2-3-1-1)。

図表2-3-1-1 世界における携帯電話普及率の変化
(出典)ITU World Telecommunication/ICT Indicators 2014より作成
「図表2-3-1-1 世界における携帯電話普及率の変化」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

加入数で見ても、2003年時点では全世界で約13億加入だったものが、2014年末時点では約70億加入にまで達し、年々増加を続けている(図表2-3-1-2)。

図表2-3-1-2 全世界での携帯電話加入数の推移
(出典)Telegeography2014年12月資料を元に作成

ただし、プリペイドSIMカードが主流の新興国市場では1人で複数枚のSIMカードを所有することが多く、携帯電話加入数が70億を超えても、実際に70億人が利用しているということではない。実際に携帯電話を利用している人の数(ユニークユーザー数)は、GSMA1が発行した「The Mobile Economy 2014」によると、2013年末時点で、全世界で34億人である2。世界の人口が70億人を超えていることから、人口普及率としては約48%となる。GSMAでは、2020年までには携帯電話の利用者数(ユニークユーザー数)は43億3,400万に達すると予測している(図表2-3-1-3)。

図表2-3-1-3 世界の携帯電話利用者数(ユニークユーザー数)の推移と予測
(出典)GSMA発表資料を元に作成


1 GSM方式の携帯電話システムを採用している通信事業者や関連企業から構成される業界団体

2 GSMA “The Mobile Economy 2014” <http://www.gsmamobileeconomy.com/GSMA_ME_Report_2014_R2_WEB.pdfPDF>

テキスト形式のファイルはこちら

ページトップへ戻る