新たな価値創造を可能とする世界最先端のICTとしては、①多様なモノや環境の状況を、センサー等のIoTデバイスやレーダー等のセンシング技術により把握し(「社会を観る」)、②それらからの膨大な情報を広域に収集し(「社会を繋ぐ」)、③ビッグデータ解析を行った上で将来を予測し、多様な社会システムのリアルタイムな自動制御等を行う(「社会(価値)を創る」)ものが必要となる。
次の5年間の技術戦略(研究開発)は、このような世界最先端のICTを実現し、それにより「社会全体のICT化」を推進することで、課題解決を超えて新たな価値の創造を目指すことが適当である(図表6-1-2-2)。
このような「社会全体のICT化」は、2000年頃に起きた「IT革命」を発展させ、膨大なビッグデータにより将来を予測し、多様な社会システムの自動化・人間との協働等を目指すものであり、いわば「ソーシャルICT革命」と呼ぶべきものである。