第1部 東日本大震災における情報通信の状況
第1節 通信等の状況

3 緊急地震速報


 緊急地震速報とは、地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる地震動の予報及び警報のことである(図表1-13)。気象庁では平成19年10月1日から、緊急地震速報の一般向け提供を行っている。今回の地震においても、気象庁から発表された緊急地震速報が、テレビ、ラジオや携帯電話等によって放送・配信された。

図表1-13 緊急地震速報の概要
図表1-13 緊急地震速報の概要
(出典)気象庁ホームページ


(参考:緊急地震速報の主な入手方法4
○ テレビやラジオによる放送
 平成19年10月1日から、システムを導入した放送事業者から順次、テレビ・ラジオにて緊急地震速報を放送している。
○ 携帯電話による配信
 携帯電話事業者3社は、特定地域内の端末向けに一斉に配信するシステム等を利用して、輻そうの影響を受けずに、携帯電話への緊急地震速報の配信を行っている。
○ 防災行政無線による放送
 平成19年10月1日以降、市区町村では、準備が整い次第、総務省消防庁による全国瞬時警報システム(J-ALERT)を用いた防災行政無線による放送が行われている。


4 参考:気象庁「緊急地震速報の入手方法について」:
テキスト形式のファイルはこちら