第3部 情報通信の現況と政策動向
第5章 情報通信政策の動向

(1) 新世代通信網テストベッド(JGN-X)の構築


 NICTでは、従来から、JGN(平成11年〜)、JGN2(平成16年〜)、JGN2plus(平成20年〜)といった、世界最先端の研究開発テストベッドネットワークを運用してきた。これらのテストベッドネットワークは、(独)情報通信研究機構(NICT)をはじめ国内外の研究機関・研究者が活用し、先端的な研究開発の推進、ICT人材育成、産業活性化、我が国の国際競争力の向上、国際連携の強化等に貢献してきたところである。
 平成23年4月からは、実証・評価を通じて新世代ネットワークのシステム技術基盤を確立すること等を目的とし、新世代ネットワークの実現に不可欠な要素技術を統合した大規模な試験ネットワークとしてJGN-X1を構築・運用している。
 JGN-Xは、技術評価環境(テストベッド)として、大学、研究機関、民間企業、地方公共団体等、産学官に開放され、新世代ネットワーク技術やアプリケーション技術の研究開発・実証実験の利用が促進されている。また、海外の研究機関(米国、アジア等)との接続により、戦略的な国際共同研究・連携の推進にも活用されている。


1 JGN-X:http://www.jgn.nict.go.jp/
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