第3部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

(4)我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算


●我が国のインターネットのトラヒックは、平成22年11月時点で平均約1.71Tbpsに達し、平成18年5月時点と比較すると約3.3倍に

ア ブロードバンド契約者のトラヒックの推移
 平成22年11月時点の国内ISP6社7のブロードバンド契約者のトラヒックについては、ダウンロードトラヒックが月間平均で593.0Gbpsとなり、平成18年5月と比較すると2.6倍となった。また、そのダウンロード(OUT)とアップロード(IN)の比は1.9倍となっており、ダウンロード型の利用が中心である(図表4-3-3-9図表4-3-3-11)。
 時間帯別のトラヒックの推移をみると、一日のピーク時間帯は19時から23時となっている。また、平日に比べ、土・日は日中のトラヒックが多くなっている。(図表4-3-3-10)。

図表4-3-3-9 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算
図表4-3-3-9 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算
総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_01000006.html

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図表4-3-3-10 ISP6社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの推移
図表4-3-3-10 ISP6社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの推移
総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成
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図表4-3-3-11 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移
図表4-3-3-11 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移
総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」により作成
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イ ISP間で交換されるトラヒックの推移
 平成22年11月時点で、国内ISP6社が国外のISPと交換するトラヒック(330.1Gbps)は、国内主要IX8(インターネットエクスチェンジ: Internet Exchange)以外で国内ISPの交換するトラヒック(198.7Gbps)の約1.7倍となっており、海外から流入するトラヒックの割合が高まっている(図表4-3-3-9図表4-3-3-11)。

ウ 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推定
 国内主要IXで交換されるトラヒックのうち国内ISP6社が占める割合を国内ISP6社のシェアとみなし、そのシェアと国内ISP6社のブロードバンド契約者のトラヒックから、我が国のインターネットトラヒックを試算した。その結果、平成22年11月時点では平均で約1.71Tbpsのトラヒックがインターネット上を流通していることがわかった。同トラヒックは平成18年5月と比較して約3.3倍になるなど、近年のインターネット上のトラヒックの飛躍的な増加を示している(図表4-3-3-9図表4-3-3-11)。


7 ISP6社(IIJ、NTTコミュニケーションズ、ケイ・オプティコム、KDDI、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム)の集計
8 NSPIXP、JPIX及びJPNAPの集計
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