第3部 情報通信の現況と政策動向
第5章 情報通信政策の動向

7 地球温暖化問題に関するICTの貢献


 近年、地球温暖化問題が深刻さを増す中で、ICTは安全・安心な社会の実現や、利便性の向上、地域経済の活性化に大きく寄与するとともに、業務の効率化を通じて、地球温暖化問題への取組にも貢献できると期待されている。その一方で、ICT機器の増加、高機能化等による電力消費量の増加に伴う地球温暖化への配慮が求められているところである。
 地球温暖化対策について、我が国においては、京都議定書第一約束期間以降の我が国の温室効果ガスの削減目標となる「中期目標」を、「2020年までに1990年比25%減」と発表している。ポスト京都議定書への流れの中で、中期目標(2020年)におけるICT分野の気候変動に与える影響を分析することは、今後の政策立案等において重要であり、総務省では以下の取組を実施している。
 また、平成23年3月11日に発生した「東日本大震災」に関連して、電力不足に対応した地域の省エネの取組や被災地の復興策を推進するために、スマートグリッド等のグリーンICTの積極的な利活用を検討中である。
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